対象定格発電量 10kw未満
経年劣化は火災事故要因の1つです

太陽光発電パネルは太陽光を受けて発電するため、過剰な発電や過熱が発生することがあります。この過熱が続くと、パネル自体が発火する可能性があります。また、太陽光発電システムは、直流電力を交流電力に変換するインバーターを使用しています。インバーターの不良、配線の誤り、または接触不良などがあると、システム内の電気系統に火災が発生する可能性があります。
更に太陽光発電パネルは、熱膨張や収縮などの影響を受け、微小なクラックが生じることがあります。これらのマイクロクラックは、雨水や湿気が侵入して、電気系統にショートを引き起こすことがあります。
それ以外にも雷や落雷、短絡、動物による噛み傷、落下物など、外部の要因によっても太陽光発電パネルに火災が発生することもあります。
太陽光発電システムを設置する場合は、適切な設計や施工、メンテナンスが必要です。また、火災を防ぐためには、発電量の過剰や過熱を防ぐためのセンサーや制御装置、過電流保護装置などを設置することも重要です。
参考文献
異常はないから点検不要

全ての発電設備の定期点検は、法令で義務化されており、太陽光発電も含まれます。
しかし、電気事業法によると、10kW未満の太陽光発電設備は「小規模太陽光発電設備」と呼ばれ、特定の点検義務はありません。ただし、安全かつ適切な発電を維持するために、適宜点検やメンテナンスを行うことが望ましいとされています。
しかし、太陽光発電設備は、日光を受けて発電を行うため、経年劣化が起こることがあります。主な原因としては、以下のようなものが挙げられます。
- モジュールの劣化:太陽光発電の主要構成部品であるモジュールは、紫外線や気候変動などの影響を受け、経年劣化が生じることがあります。モジュールの表面には傷や汚れが付着し、発電効率が低下することがあります。
- インバータの劣化:太陽光発電システムにおいて、インバータは発電した直流電力を交流電力に変換するために必要な部品です。インバータには、熱や湿気などが影響を与え、経年劣化が起こることがあります。
- 配線の劣化:太陽光発電システムの配線には、直流や交流など様々な種類の電気が流れます。経年劣化によって、配線が劣化し断線や接触不良が生じることがあります。
- 基礎部分の劣化:太陽光発電システムの基礎部分は、風や雪などの影響を受け、劣化することがあります。劣化が進むと、設備の安定性が低下する可能性があります。
発電量が年々減って、特に今年は少ない
と感じているなら、既に何かの異常が始まっているかもしれません。
ドローン+赤外線カメラは太陽光発電点検に最適
メリット1 屋根には登らない

太陽光発電設備の点検で屋根に登ることには、デメリットがあります。
- 安全面:屋根は高所であり、上り降りには危険が伴います。また、屋根は滑りやすく、作業中に転倒する可能性もあります。落下防止用の安全帯などの装備が必要になるため、高い技術と知識が必要です。
- 屋根材の損傷:屋根は、踏みつけや道具のぶつかりなどによって損傷を受ける可能性があります。特に古い建物や屋根材が弱い場合、損傷のリスクが高くなります。
- 天候条件:点検作業は天候条件に左右されるため、天候が悪い場合は点検ができないことがあります。また、雨天時には屋根が滑りやすく、より危険が増します。
- 作業時間の制限:屋根に上ることができる時間帯には制限があります。夏場は日差しが強く、熱中症や日焼けなどの健康リスクもあるため、長時間の作業が難しいことがあります。
- 費用の問題:屋根に上る作業は専門知識を必要とするため、専門業者に依頼する必要があります。そのため、屋根に上る作業には費用がかかることがあります。
課題の解決
ドローンを利用することで屋根に登らずに太陽光発電設備の点検を行うことができます。ドローンは空中から高画質の映像や赤外線画像を撮影することができ、建物の屋根や壁面、太陽光発電パネルなどの状態を確認することができます。
ドローンを活用することで、点検作業の効率化や安全性の向上、費用の削減などのメリットがあります。ただし、ドローンを操作するには専門的な知識や技術が必要であるため、点検業務を行う場合はドローンを活用出来る専門の業者に依頼することがおすすめです。
メリット2 赤外線画像


赤外線の画像は太陽光発電設備の点検に非常に有効です。赤外線は目には見えない波長の光で、太陽光発電パネルが発する熱を捉えることができます。このため、太陽光発電パネルの異常箇所を赤外線の画像で捉えることができます。
例えば、太陽光発電パネルの一部が故障している場合、その箇所は発熱し、周囲のパネルと比べて温度が高くなります。赤外線カメラでパネルの表面を撮影し、その画像を解析することで、発熱している箇所を特定することができます。このように、赤外線画像を活用することで、効率的かつ正確な点検が可能になります。
ただし、赤外線画像の解析には専門的な知識や技術が必要であるため、点検業務を行う場合は赤外線画像解析専門の業者に依頼することがおすすめです。
メリット3 自由な撮影ポイント



屋根の形状は様々です。
太陽光パネルの設置状況も様々で、日本の住宅事情は周囲のスペースも限られています。
写真を用いた点検の精度は撮影した写真の出来栄えが最も重要。高所作業車やハシゴを使った人の撮影では移動できる範囲が限られ、写真の出来栄えが安定せず、点検精度を下げる要因です。
課題の解決
ドローンを利用することで、撮影ポイントを自由に選ぶことができます。ドローンは空中から高画質の映像を撮影することができ、建物の屋根や壁面、太陽光発電パネルなどを確認することができます。また、ドローンの操作者がリアルタイムで映像を確認できるため、必要に応じてポイントを変更することができます。
ただし、ドローンを操作するには専門的な知識や技術が必要であり、また、法令に従い、安全かつ合法的に運用することが必要です。ドローンの飛行には制限や禁止区域があるため、地元の空港や空港管理局、自治体などに確認する必要があります。
また、建物の周囲には様々な障害物が存在するため、ドローンを運用する際は注意が必要です。例えば、電線や木々、建物などにぶつかることがないように、安全な高度や飛行ルートを設定する必要があるため、ドローンを活用出来る専門の業者に依頼することがおすすめです。
メリット4 外部モニターで見れる

ドローンの映像を外部モニターで確認することができます。ドローンで撮影された画像は、操作者が持つコントローラーに画面が装備されており、そこでリアルタイムで映像を確認することができます。ドローンコントローラーの画像は、外部のモニターに映像を送信することもできます。
外部モニターで映像を確認することで、複数の人が同時に映像を確認したり、大きな画面で映像を見たりすることができます。また、映像を外部に出力することで、周囲の人々がドローンの映像を見ながら、操作者がドローンを運用することができるため、安全面でのメリットもあります。

メリット5 交通規制が不要
ご自宅の周囲の道路を交通規制するのは、トラブルを引き起こす元です。

2階以上の高さの作業には高所作業車が必要になりますが、高所作業車デメリットがあります。
- 制約された作業範囲: 高所作業車は、車体やブームの形状、荷重制限などの制約があるため、作業範囲が限られます。また、樹木や電線、建物など、障害物がある場合には作業ができない場合があります。
- 動作範囲によるリスク: 高所作業車は、地上から高い位置にある作業物にアプローチするためにブームを使用します。このブームが地面や建物に接触してしまうと、高所作業車が転倒するリスクがあります。また、風速が強い場合や、不安定な地形での使用は危険です。
- 騒音や振動: 高所作業車はエンジンを搭載しており、作業中は騒音や振動が発生します。また、車体やブームの振動が、作業物に影響を与えることがあります。
- 運転技術の必要性: 高所作業車を運転するためには、運転技術が必要です。また、運転者は常に周囲の状況を確認しなければならず、疲れやストレスがたまりやすいため、事故のリスクがあります。
- 運搬コスト: 高所作業車は大型の車両であるため、運搬コストが高くなります。また、車両が大きいため、狭い場所での運搬や駐車にも課題があります。
課題の解決
ドローン離着陸に広いスペースは不要なため、どのような環境でも飛行させて点検できます。高所作業車も使うことがありませんから、コストも抑えることが出来ます。
メリット6 曇りでも大丈夫
太陽光発電設備を設置のご家庭であれば、すでにご存知のとおり、太陽光発電設備は晴れ以外でも発電します。


赤外線カメラによる点検は、曇りでも効果的に行うことができます。赤外線カメラは、目に見えない熱エネルギーを観測するため、周囲の光や天候による影響を受けにくいという特性があります。ただし、周囲の熱源や風の影響を受ける場合があり、正確な測定値を得るためには、適切な条件下で点検を行う必要があります。また、点検結果を正確に判断するためには、専門的な知識や経験が必要な場合があるため、適切な技術者による点検が重要です。
点検内容
太陽光パネル赤外線画像撮影/温度分析
ドローンを飛行させ、屋根上の太陽光発電設備の可視画像(8K写真)と赤外線画像(30万画素)を撮影します。


赤外線画像は温度分析ソフトで解析をパネル1枚1枚で実施し、パネル内での異常な温度変化がないかを確認します。

可視画像からパネル表面のヒビ割れ、溶け落ち、激しい汚れ、焼損痕などを同じく1枚1枚に拡大してチェックをします。
赤外線画像の異常箇所と、可視画像の異常箇所が一致する場合はパネル内部からの異常発熱の可能性が高く、発電電力検査の結果を照合し原因を調査します。
同時に屋根瓦に設置のタイプや、瓦形状タイプの太陽光パネルの場合は屋根の損傷状態も可視画像で確認します。

太陽光パネル設置場所以外のエリアで発見

太陽光パネル設置箇所付近で発見
太陽光以外の屋根の損傷も画像確認時に発見した箇所は、全て報告書に記載して提出いたします。
屋外配線部の赤外線検査

通常配線はすべて外部からの飛来物などからの保護のため、樹脂製の保護チューブに収めれれて配線されています。
設置のタイプによっては屋根から直接屋内に配線しているものもありますが、多くは屋根から屋外に設置された接続用のボックスまで保護チューブで配線されています。

外部からは見えないために、内部で何らかの要因で損傷があった場合や、接合部品の劣化が原因で配線途中に抵抗が発生し高温となる場合が報告されています。
通常のカメラや目視検査ではその兆候はわかりませんが、赤外線を用いた配線の検査を行えば、高温を発している場合は即座に発見されます。
接続ボックス/パワーコンディショナーの点検



パワーコンディショナーと接続ボックスの電気配線から発電状態と漏電の確認を行います。検査時点での日照度も計測し、発電量が妥当な発電量かも計算の上、状態の診断を行います。点検のため、一時的に発電電力の送電を停止いたします。
- 発電電圧検査
- 発電電力量検査
- 各配線の漏電検査
- 各ブレーカー動作確認
- パワーコンディショナーと屋内コントローラーの連動状態確認
発電電力状態検査

現在発電している電流の状態から専用の検査機器を用いて、電流と電圧の関係性に異常がないかを検査します。太陽光発電設備の回路別で検査し、設置されているパネルの枚数と発電されている電流の状態が合致しているかを確認します。(IVカーブ測定)

回路内のパネルに異常があると他の回路とは違ったカーブを描く、最大電圧が下がる、波形が乱れる等の症状が出ますが、電流だけではどのパネルが異常なのかまで判別はできません。
異常があった場合のパネル特定には、ドローンからの赤外線カメラの画像が必要になります。
各点検で得られたデータを集計し、総合的な判断を加えた後に点検報告書を作成の上提出いたします。
ご注文からのながれ
- ご提案
- お客様の困りごと、疑問点を解消するための提案を、弊社スタッフからご提示いたします。具体的な点検調査方法と、点検にかかるおおよそのお時間と概算費用をご希望に合わせて、ご訪問、お電話またはメールにてお伝えいたします。

- お見積り
- お客様のご希望内容にあわせ、点検場所のドローン飛行に関わる関係法令を調査の上、お見積りをご提示いたします。
お見積りにご納得いただけない場合は、何度でもご相談をお伺いし、新たなお見積りをご提示いたします。

- ご注文
- お見積りご提示時にご注文書をお渡しさせていただきます。点検内容とお見積り額にご納得いただけましたら、点検ご希望日をご記入の上、メールまたはFAXにて弊社まで送信をお願いいたします。
天候不順や他の点検業務とのスケジュール調整もございますので、ご希望日はお立ち会い可能な日を3日以上ご記入をお願いいたします。天候予想も踏まえて、社内で日程調整いたします。

- 点検日のご連絡
- ご提示いただきましたご希望日から、点検実施日をスタッフから電話、またはメールにてご連絡させていただきます。
その際に、天候不順の場合の予備日もご連絡させていただきますが、ご提示頂いたご希望日に添えない場合は、ご連絡の際に調整させていただくことになりますので、ご了承願います。

- 点検
- ご依頼の内容に合わせて、点検実施いたします。
点検実施日で判明する内容は、点検後に一次報告書を用いてお伝えしますが、分析が必要なデータは社内に持ち帰り、専門のソフトウェアで解析後に、正式報告書として提出いたします。

- 点検報告書のご提出
- 点検結果と分析結果を総合的に判断し、点検報告書をご提示いたします。点検結果は郵送いたしますが、内容に関するご質問やご相談はご連絡ください。ご納得いただくまでご説明いたします。ご希望の場合はスタッフがご訪問しての報告書のご提出、不具合箇所の処置に関するご雑談も無料で対応いたします。

- お支払い
- 点検報告書にお支払額の請求書を送付させていただきます。点検報告書の内容にご納得いただきましたら、請求書に記載の期日までに銀行振込にてお支払いをお願いいたします。(振り込み手数料はお客様負担でお願いいたします)

- 次回点検のご連絡
- 法令に基づき、次回の点検時期が近づきましたらご連絡をいたします。点検基準の年数間隔は設置経過年数で変わりますので、最適時期でこ提案をいたします。


先ずはお気軽にご相談ください
太陽光発電のこと
施設の点検のこと
ドローン のこと
その他のご質問等
または
Q & A
-
住宅用太陽光発電の点検時間はどれくらいですか
-
一般的には、10kW未満の小規模な太陽光発電設備の場合、1〜2時間程度で点検を完了することができます
-
点検で何がわかるのですか
-
太陽光発電設備の点検により、以下のようなことがわかります。
- 動作状況の確認:発電状況やパネルの出力を測定し、正常に発電されているかどうかを確認します。
- システム障害の特定:不具合がある場合、その原因を特定し修理するために、電気系統の検査、ケーブルや接続部分の確認を行います。
- パネルの損傷の確認:パネルに亀裂やひび割れ、破損があるかどうかを確認し、修理や交換が必要かどうかを判断します。
- 電気系統の安全性の確認:ショートや火災の原因となる、接触不良や絶縁不良を確認し、修理することで安全性を確保します。
- その他のチェック:架台の状態、ボルトやナットなどの固定状況。
これらの点検を定期的に行うことで、設備の状態を把握し、トラブルを未然に防止することができます。
-
雨の日でもドローンの点検はできますか
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雨の日は航空法でドローンの飛行が禁止されております。点検途中で降雨の場合は点検を中止させていただき、別日で点検を行います。その場合の追加料金はございません。
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住宅用太陽光発電設備は定期点検しなければ罰せられますか
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定期点検を行うことが法令で義務付けられていますが、明確に罰則は定められていません。そのため、長期間点検を行っていないご家庭が大変多く存在します。詳しくはこちらのページを御覧ください。
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屋根上の太陽光発電と屋根の点検は別になりますか
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同時にお申し込みいただければ、割引サービスもございます。住宅用太陽光発電設備の点検と同時に屋根の点検もドローンで行なえます。
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赤外線カメラは家の中まで透けて見えてしまうのですか
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赤外線カメラは、目に見えない赤外線の放射を可視化することができます。この赤外線は、通常の光とは波長が異なり、建物の壁や屋根、窓などに反射したり透過したりすることがあります。
しかし、一般的な赤外線カメラで家の中を透けて見ることはできません。赤外線は壁や屋根を透過することはありますが、建物内部の温度差がなければ、建物内部を映すことはできません。また、一般的な赤外線カメラは、建物内部の温度差があっても、壁や屋根を透過することができる距離には限界があるため、建物内部を完全に見ることはできません。
ただし、赤外線カメラによって外部から建物の壁や屋根を観察することで、建物内部に異常があるかどうかを判断することはできます。たとえば、屋根裏に蓄積された熱や、壁の断熱材の欠陥など、建物内部の問題を赤外線カメラで検出することができます。
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ドローンを飛ばすのに、許可が要るのではないのですか
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はい必要です。ドローンを目視しないで飛行させる場合や、人工が集中している地域で飛行させる場合などは国土交通省航空局に、飛行させる方法を申請し、許可承認を取得する必要があります。弊社はすでにその飛行させる方法を提出し、年間で場所を選ばずに飛行させる許可承認を取得しております。特別な場所(催し物会場など)を除き、お客様のご希望に合わせてドローンを飛行させることができます。特別な場所であっても、余裕のある日程をいただければ、許可承認を取得は可能ですのでお気軽にご相談ください。
その他ご質問は、お気軽にお問い合わせページかお電話にてお問い合わせください。

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